アクション

アクション

・アクションとは、パスコースを増やす動きのこと
・アクションが乏しいと、ボール保持者がパスの出し先に困り、立ち止まったり、バックパスに逃げたりし、攻撃が停滞する
・ボール保持者のまわりにいかに味方の数を増やすかが攻撃のキーポイント

【良い例】
・全盛期のジュビロ磐田
・香川がいるときのドルトムント

【悪い例】
・男子日本代表が、引いている格下チームを攻めあぐねる状況
・福岡Jアンクラス

アクションを起こすメリット

・パスコースが増える
・危険なエリアにパスを出せる
・攻撃をスピードアップできる

代表的なアクション

・ウェーブ
・ダイアゴナルラン
・ゴー&ストップ
・背中をとる動き

ウェーブ

・ボール保持者を他選手が追い越していく動き
・アクションのもっとも基本的な動き
・弧(ウェーブ)を描くように追い越す
・パスコースを増やすだけでなく、相手を引きつけてスペースを作る効果が期待できる
・サイドのエリアで使われることが多い
・「ウェーブ」とは、フィリップ・トルシエが名づけた言葉

【良い例】
・フィリップ・ラーム

ダイアゴナルラン

・2人が斜めに走り、交差する動き
・守る側は、マークについていくべきか、他選手にマークを受け渡すか、一瞬の判断が求められ、一瞬の隙が生まれやすい
・バイタルエリアで有効

【良い例】
・岡崎慎司

ゴー&ストップ

・急加速&急停止
・直線的に走り、相手がつられたら急ストップする
・相手は急に止まれず体勢が崩れ、攻撃側は完全にフリーになれる
・足が速い選手ほど、相手が必死になってついてこようとするので、効果が大きい

【良い例】
・ウェイン・ルーニー

背中をとる動き

・DFの背後(視野の外)に回る動き
・相手の背後を突いた瞬間にドンピシャでパスが来れば、決定機になる

【良い例】
・フィリッポ・インザーギ
・佐藤寿人

アクションを起こす範囲

・ボール保持者のパスを出せる範囲(レンジ)の内側
・ショートパス:半径5mくらいの円
・ロングパス:半径20m~30mの円